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「あぁロットバルトの件の資料作りだね。お前も俺もそこまで手が回りそうにないからな」
「解りました」
「あぁあと、多分、俺への連絡係だろう?貴子ちゃん」
「はい。そう言われています」
「うん。ロットバルトの事は把握しているの?」
「ロットバルト?」
「ナベさん。それじゃわからないですよ。いいです。俺が説明しておきますよ」
「あぁそうか、頼む」
山本さんが山本に連れられて端末がある部屋に移動した。
そこで、昨日、真辺が話した、白鳥の事を説明している。
聞こえてくる声から、それが解る。真辺は、今週のスケジュールの確認を行う。
何度も見直しているが、問題はなさそうだ。部下たちには無理をさせているのは解っている。その為にも、自分が組んだスケジュールで狂う要素は少ないほうがいいに決まっている。
問題は、突発的な問題が発生したときだ。白鳥の問題は、大きな問題だが、政治層の問題で、開発層や運営層には影響してこないはずだ。
会社に残しているメンバーも居る。何か発生しても対処出来るだろうと思って、すこしだけ安心した。
それらをまとめて、篠原にメールしておく。
現場からあがってくる連絡事項や、協力会社からの質問や、修正版を振り分けていると、いつの間にか昼になっていた。
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