第六話 修羅場

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 作業をしていた、山本と山本さんも食事に行くようだ。真辺も一緒に施設の食堂に向かう。  施設内の人の為に、食堂はだいぶ前から、二種類だけだけど食事を提供してくれている。それを食べながら、篠原や森からどんな事を、言われてきたのかを確認する。  やはり、徹夜上等で女性でも泊まり込みが普通だと脅されていたらしい。そして、真辺を怒らすと、とんでもない事になるから、絶対に怒らすなと、言われていたと白状した。 (あいつら・・・。次に会った時に奢らせてやる)  山本が笑いながら誤解だと説明している。  怖いのは怖いが、それは報告をしなかったり、出来ていない事を出来ていると報告したり、した時だけで普段は昼行灯かと思うような人物と説明した。 (山本、その言い方もどうかと思うけどな) 「え?そうなのですか?」 「あぁ荷物が多いから、徹夜や泊まり込みの準備をしてきたのだろうけど、そこまでする必要はないよ」 「え?そうなのですか?」 「あ。うん。家が遠くて帰るのが難しいのなら、そう言ってね。通勤が辛いとかね」 「あっそうですね。ここまで来るのに、電車を乗り継いで2時間位かかります」 「そうか、それは辛いね。それじゃ、近くにホテルを取るから、そこから通ってよ」 「え?いいのですか?」     
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