第七話 別れ

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第七話 別れ

 施設に充てた白鳥からのメールで、メーカにハードウェアに関する支払いを行いました。  要約するとそういう内容が書かれていて、振込用紙が添付されていた。  勿論、メーカではなく、副社長の会社に・・・だ。 (終わった・・・)  それが真辺の感想だ。  多分、それを見た皆が同じ思いだったのだろう。  真辺は、最悪な状況だが、確認しておかなければならない事を、石川に問いただした。 「石川。この件は、施設側やSIerは知っていると思うか?」 「・・・わかりません。ただ、SIerは知っていると思います」  真辺の考えと同じだが、問題は、SIerがいつ知ったのかだが、真辺にも石川にも、明確な答えは持てないでいた。 「そうだよな。会社には連絡したか?」 「はい。篠原部長には連絡が着きませんでしたが、まともな副社長がいらっしゃったので、先程説明して調べて貰っています」 「そうか、ありがとう」  まだ何か有るはずだ。会社側で、何らかのアクションがあれば、まだ何か出来るかもしれない。     
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