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「残して下さい」
「いいのか?」
「はい」
真辺は、森にも確認したが問題ないと返事が帰ってきた。
真辺は残ったメンバーを見回してから思い口を開く。
「最悪の事を考えなきゃならない」
「最悪ですか?」
森がそう返してきた
「あぁ最悪、会社が飛ぶ。幸いな事に、振り込まれた口座が、あの馬鹿の口座だから、言い逃れは出来るだろうけど、SIerはトカゲの尻尾のように、俺たちを切り離してスケープゴートにするだろうな。本体は絶対に守りに入るだろう」
「・・・・」
「『副社長がこの口座に振り込んで下さいといったので、振り込みました。会社の副社長だったから信頼していました』とか言われるだろう。裁判にでもすれば、勝てるかもしれないけど、そこまでの体力が続くとは思えない。そこで、俺たちに残された道は少ない。それを相談したい」
真辺が、皆に残された道の説明をしようとした時に、真辺の携帯がなった。
まともな副社長からだ
『はい。真辺です』
『すまん。忙しい所に』
『いえ、大丈夫です』
『そうか、石川君から話を聞いたのだな』
『はい。それで、何か解ったのですか・・・』
『最悪な事が解った。解ったじゃなくて、発生したが正解だな』
『何が有ったのですか?』
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