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『そこには、君だけか?』
『いえ、主要メンバーと営業の森です』
『そうか、作業はしなくていい。事務所に来てくれ』
『わかりました。真辺。森。石川。井上。山本。小林。で戻ります』
『疲れているだろうから、タクシーで帰ってきなさい。費用は会社が出す』
『解りました』
『そうだ、事務所ではなく、どこか個室で声が漏れない所がいい』
『それでしたら、会社の前にあるカラオケボックスでどうですか?』
『わかった。お前たちが入ったら連絡くれ。こっちは、私と社長とSIerの専務と後二人の5名だ』
『解りました』
それで電話を切った。
(篠原の旦那がいない。どういう事だ?)
「石川。電話聞こえていたらな?」
「はい。今、タクシーを呼んで貰っています」
「ありがとう」
「10分位で来るそうです」
「そうか、それじゃ一旦ばらして、5分後に正面玄関に集合しよう。貴子ちゃん。悪いけど、ここの片付けと、施設側へのお礼をお願いしていいかな?」
「解りました。その後、私はどうしたらいいですか?」
「そうだね。頼んでいた資料を仕上げてもらえるかな。今からの話はそれだと思う。よろしくね」
「はい!」
片桐の所に向かわせた一人から連絡が入る。
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