第七話 別れ

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『そこには、君だけか?』 『いえ、主要メンバーと営業の森です』 『そうか、作業はしなくていい。事務所に来てくれ』 『わかりました。真辺。森。石川。井上。山本。小林。で戻ります』 『疲れているだろうから、タクシーで帰ってきなさい。費用は会社が出す』 『解りました』 『そうだ、事務所ではなく、どこか個室で声が漏れない所がいい』 『それでしたら、会社の前にあるカラオケボックスでどうですか?』 『わかった。お前たちが入ったら連絡くれ。こっちは、私と社長とSIerの専務と後二人の5名だ』 『解りました』  それで電話を切った。 (篠原の旦那がいない。どういう事だ?) 「石川。電話聞こえていたらな?」 「はい。今、タクシーを呼んで貰っています」 「ありがとう」 「10分位で来るそうです」 「そうか、それじゃ一旦ばらして、5分後に正面玄関に集合しよう。貴子ちゃん。悪いけど、ここの片付けと、施設側へのお礼をお願いしていいかな?」 「解りました。その後、私はどうしたらいいですか?」 「そうだね。頼んでいた資料を仕上げてもらえるかな。今からの話はそれだと思う。よろしくね」 「はい!」  片桐の所に向かわせた一人から連絡が入る。     
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