第八話 意思を継ぐもの

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 実働する人間は、全部で27名、ほとんどが、真辺の部下だった者だ。  片桐の会社のメンバーも数名が合流する事になった。片桐の会社も、社長の死で解散する事になっていた。幸いな事に借金がない状況だったので、解散はスムーズに行われた、SIerも当初の約束通りの金額を支払った。残された社員に給与を支払う事もできた。この辺りは、SIerから派遣された弁護士が作業を行った。片桐の会社が持っていた、独自パッケージのシステムも、新会社が引き受ける事になった。売上の一部は、片桐の遺族や元部下たちに均等に支払われる事になった。所有権や改版権は、新会社が持つ事になった。  部下も全員が合流する事はない。やはり、真辺の死だけではなく、事件にもなってしまった事から、心に深い傷を抱えた者もいた。そういう者たちも、新会社への出資だけはしてくれた。会社を退職する時に、会社からも普通よりも多めの退職金をもらう事になった。第二の人生を歩む事を選択した人間たちを石川たちは止めなかった。  止めてはならないと思っていた。  篠原も合流して、営業の面倒を見る事になったが、営業が必要になるのはだいぶ先のことだろう。  営業としては、他に森と山本貴子が合流した。     
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