溺愛

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~ナイトside~ ルーノは目が見えなくなり、精神も5歳くらいのものに戻ってしまった 原因は多分、薬の副作用だろう 俺はルーノが目覚めるまでの2日間の間に、あることをしていた "敵の排除"だ ルーノを虐めたスーノ ルーノで実験をしていた父 全てを知りながらしらを切り、面白がって傍観していた母 実験に関わったすべての奴ら 父と母は俺が問いつめると『それのなにが悪い』と言った だから父と母にはルーノが味わった苦痛よりも更に苦痛を味あわせるために、今は罰をうけてもらっている スーノや他の奴らは反省の言葉を言ったから、あとはルーノにどう処分するか決めて貰う予定だ 地下でルーノを見た時から、俺は王としての能力が開花したみたいで 相手を支配する能力と、未来を見通す能力が使えるようになった と言っても、未来を見通す能力は数時間先が限界で、支配の力も使った分だけ自分に反動がくる 母親達を排除したときは、反動で心臓が締め付けられるように苦しくなった 今はもう収まっているけれど、今後は考えて使った方が良いかもしれない 天使のような寝顔のルーノを撫でながら、今後のことを考える 取り敢えず、父と母にはもっと苦しんでもらわないと 様子を見てこよう 静かに部屋を出て、地下牢へと向かう 「ッ、ッッ!!」 近づくにつれ、声にならない叫び声が聞こえてくる 言うまでもなく、父と母の叫びだ ナイト「気分はどうですか」 「ンーッ!!」 ナイト「あはは、そうですか。もっと苦しんで下さい?ルーノはこれよりもはるかに苦しんできたのですから」 父と母には裸で手足を縛り、正座で足の上にはおもりを乗せてある すっかり足は痺れている頃だろう もう止めてくれと哀れな姿の二人を鼻で笑い、俺はその場を後にした 明日になったら今度は新しい罰を与えてやろう、そんなことを思いながら
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