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ナイにぃに、俺のために生きてって言ってもらえた
必要とされている、今までスーちゃんやお母様、お父様に邪魔だと言われ続けてきた僕には凄く嬉しいことだった
またあんな痛い目に合うのはやだけど、ナイにぃがそんなことさせないって言ってくれたから安心だ
ナイト「薬の副作用消えたみたいだね」
ルーノ「え?」
ナイト「目、見えるように戻ったんだね」
ルーノ「うん!僕、もう平気だよ!」
ナイト「よかった」
ナイにぃが優しく頭を撫でてくれる
僕は嬉しくて、ナイにぃの腰に抱きついた
ルーノ「ナイにぃ、お仕事はいいの?」
ナイト「うん、ちょっとやることがあるんだ…」
ナイにぃが困ったように笑う
もしかして、僕のせいで行けないでいるの?
一人は怖くて嫌だ…でも、邪魔になるのはもっとやだ
ルーノ「僕、もう10歳だから留守番できるよ」
ナイト「そっか、偉いな。じゃあ、この部屋で大人しく待ってられる?」
ルーノ「うん!」
元気よく頷くと、ふいに涙が零れた
泣くつもりなんかなかったのに溢れるから、どう止めて良いか分からず、ナイにぃに見られてしまった
ナイト「ルーノ」
ギュッと抱きしめられ、もっと抑えられなくなる
ルーノ「うっ…ごめ、なさ…ぃ、ごめん、なさい…っ」
ナイト「謝らなくて良いんだよ。ほら、本当の気持ち言ってごらん」
ポンポンと優しく背中をさすってくれる
ルーノ「へ、き…だよ…僕、だいじょ、ぶ」
ナイト「あぁ、ルーノが本当のこと言ってくれないと、俺も泣いちゃうかも」
ナイにぃがそう言うから、僕は慌てて言うことにした
ルーノ「ヒック…一人、やだ…怖い。っう、ナイにぃどこにも行かないで」
言ってしまった…邪魔にならないようにって決めたのに
ナイト「よしよし、偉いなルーノ。うん、俺はルーノの側から離れないよ」
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