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ナイト「ルーノ、スーノに会いたい?」
ふいにナイにぃが聞いてくる
ルーノ「スーちゃん…うん、会いたい!」
ナイト「それじゃ、会いに行こうか」
スーちゃんとはあの雨の日に怒らせちゃったから、謝りたかったんだ
ルーノ「スーちゃん許してくれるかな」
ナイト「……」
僕が言った後ナイにぃが怒ったような顔をする
ルーノ「っ、ナイにぃ?」
ナイト「とりあえず、行こうか」
抱き上げられ、抱っこされながら部屋を出た
ナイにぃはいつもの笑顔で、少し安心した
広い城の中を歩き、スーちゃんの部屋の前にたどり着く
ナイにぃはノックもせずに扉を開け中に入っていく
スーノ「っ、!!」
スーちゃんは外を見ていたらしく、僕たちに気づき凄く驚いていた
ナイト「スーノ、ルーノに言うべきことがあるよね?」
僕は何が何だか分からず、ギュッとナイにぃの服を握りしめる
スーノ「っ、はい」
スーちゃんは僕の前まで来て跪いた
スーノ「ルーノ、今まで意地悪してごめんなさいっ」
ルーノ「…え」
ナイト「そんな謝り方でいいの?…ルーノ様、だろ。てかさ、頭床につけんのが普通だろ」
そう言いスーちゃんの頭を蹴るナイにぃ
僕はこんなナイにぃを見るのは初めてで、怖くて怖くて手がふるえた
ルーノ「や、だ…やだよナイにぃ!スーちゃんを蹴らないで!」
ナイト「ルーノ、コイツはね…ルーノを陥れようと数々の嫌がらせをしてきたんだ。この間の花壇の件だって、わざとあそこを荒らさせるよう仕組んだんだよ」
スーノ「ルーノ様、今まで申し訳ございませんでした」
ルーノ「っスーちゃん、顔上げて…僕怒ってないから」
ナイト「…ルーノが優しくて良かったな。でも罰は受けてもらう。庭園の花壇の花、明後日までに全部植え替えておけ」
行こうか、ルーノ
ナイにぃはまたいつもの笑顔で言う
庭園はとても広いのに、植え替えが2日で終わる訳ない
ナイト「ルーノ、まだ行かなきゃいけないところあるんだけど、大丈夫?疲れてない?」
ルーノ「うん…」
ナイにぃ、どうしちゃったんだろ…
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