溺愛

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「ルーノ、何やってんの?」 ルーノ「お絵描き!スーちゃんとナイトお兄様と、これが僕なんだぁ」 スーノ「へーぇ。」 ここはティガー王国で僕は第三王子のルーノ・リドール 僕の描いた絵を見て、スーちゃん…スーノは抑揚のない声で言う スーノ「あのさ、僕達もう10歳なんだよ?こんなお子様みたいなことやめろ」 スーちゃんと僕は年子で 次男ということで、僕より礼儀作法やマナー、勉学を叩き込まれてるせいか、 スーちゃんはすごく大人びているように見える ルーノ「うん、そうだね。もうやめる」 スーノ「そんなことより、僕について来い。面白い遊びを教えてやる」 ルーノ「えっスーちゃん僕と遊んでくれるのっ?」 スーノ「まぁな。それと、僕のことはスーちゃんて呼ぶなって言ってるだろ」 スーちゃんはいつも忙しくて、一緒に遊んだのは5歳くらいが最後だった気がする だからすごく嬉しい スーちゃんに連れてこられたのは、庭園だった スーノ「ルーノ、そこの土でお城でも作ろうか」 ルーノ「うん!」 スーノ「僕ちょっと御手洗い行ってくるから先に作ってて」 スーノがいなくなり、1人もくもくと作業を始める そしてしばらく時間が経ち、一つ目のお城が完成に近付いた時だった 「ルーノ様っなんてことを!!」 「せっかく植えた種がっ」 庭師達が僕を見て驚愕する ルーノ「え?」 種…もしかして、ここに植えてあったの? 「女王様が大切に育てておられた花の種でしたのにっ」 「あぁ、なんと女王様にお申しすればよいのか」 ルーノ「あ、あの…ごめんなさ、」 どうしよう、僕のせいだ
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