溺愛

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雨で全身はずふ濡れ、泥で服は真っ黒だ ルーノ「速く植えなきゃ…」 あと半分も種がある 「ルーノ?こんな雨の中で遊んでたら風邪を引くよ?」 ルーノ「ナイトお兄様!おかえりなさい」 優しくタオルを被せてきてくれたのは、ナイトお兄様だった 長男で第一王子だから、会える日は限られていて、こうやって会うのはいつぶりだろう 嬉しくて思いっきり抱きつこうとして、それを止める 今僕はすごく汚れてるからだ ナイト「…また、スーノに何かされたの?」 ルーノ「っ、違うよ。ここお母様のお花が植えてあったのに、僕がここで遊んじゃったから植え直してるの」 ナイトお兄様は勘が鋭い 汚れるのもお構いなしに僕を抱きしめ、慰めるように頭を撫でてくれる ルーノ「お兄様、濡れちゃうよ…僕まだ終わらないから、先に中に入ってて」 ナイト「なら、俺も手伝う」 ルーノ「けど…」 ナイト「じゃあこれが終わったら、お詫びとして今晩俺と一緒に寝てね。これでおあいこ」 気をつかって、ナイトお兄様は提案してくれる ルーノ「うん!」
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