溺愛

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~ナイトside~ ナイト「ルーノ!落ち着いて、俺はここにいるよ」 腕の中で震えて泣きじゃくるルーノに、俺は動揺を隠しきれなかった こんなルーノは初めてだ 何に対してこんなにも怯えているのか "お仕置き"とか言ってたけれど、何のことだろう 父「ルーノを渡せ。あとは私が預かる」 ナイト「…」 父「…薬の副作用だろう。幻覚でも見ているのかもな」 俺では何もできないから、仕方なくお父様にルーノを預ける ナイト「ルーノは、何か病気でも患っているのですか」 父「まぁな。お前は早く着替えて、明日に備えて寝ろ」 何か隠している気がする はぐらかしてやり過ごそうとしているのは分かるけれど 去っていくお父様の背を見ながら、俺の 胸の中で不安が膨れ上がっていく一方だった 明日からまた2日間くらい城をでなければいけない 朝、ルーノの様子を見てから出よう そう自分に言い聞かせ、俺は自室へと向かった シャワーを浴び一週間の遠征で疲れていたこともあり、すぐに眠りについた そして朝ーー 着替えていると突如目の前に"光景"が浮かんだ それはルーノがコンクリートの部屋の中で、苦しそうに倒れている光景 ナイト「またか…」 王は特別な能力を保持できると言う言い伝えは本当のようで 俺も成長し王に近づくに連れ、能力が開花してきている お父様には、このことは決して口外するなと言われている 王だけが知る、機密事項だ 俺の能力は"未来予知" まだ王ではないから、たまに見えたりするくらいだけどね だけど、さっきの予知だとルーノが危険だ
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