2話 漆黒の聖者

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シュートが言い渡された空域は【王都ストレイア中央区】と呼ばれる超巨大浮遊大陸を中心とし、南西空域【サザンオルド】だった。 サザンオルドの監視空域は日本でいう千葉県(5,156km2)並の面積を持っている。 また、その他の空域面積もサザンオルドと同等か、それ以上の面積であった。 つまり、空域を分けたところで広大な面積を誇るエデンだ、さしもの屈強なドラゴン達もついに音を上げ王に歎願(たんがん)する。 そこで発案されたのが実績を出した際に実施される特別手当と、バックアップシステムだ。 詳細はこうだ、 『人間を一人保護する度にその者は24時間の休息と賞与が与えられる。 また、その間〈監視代行=聖なる番竜補佐〉と呼ばれる者が請け負うこととする。』 実際このシステムをとりいれてからは、ドラゴン達のモチベーションが向上し、より生産性の高い実績結果を(もたら)すこととなった。
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