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真顔で言う冗談には全く笑えなかったが、取り敢えず少女に敵意はなさそうだ。
見た目は15~17歳、一見人間の風貌なのだが、まず一番に気になったのは背中に飾られた白鳥の様な白い翼だった。
ドラゴンがいる位だ、翼を持つ生物の存在を今更疑う訳ではない。
すると、俺が翼の存在を気にしていたのを察し、得意気にそれをバサバサ動かしてみせる。
空に住まう翼を持った人間、さしずめ“天使”と言ったところだろうか…
「あー、やっぱり本物なんだ、ははは……」
ひきつった笑みで応える。
他に目に付くのは、やる気の無い大きなつり目と、短くツインテールにされた髪で、どちらも鮮やかなエメラルドだ。
服装はシンプルだが動きやすそうな布地の服と、膝上まであるコジャレたスカートで着飾っている。
だが、そんな少女から放たれるオーラは天使の様な神々しさではなく、日本のベテランOLが教育担当に任命され面倒くさがっているそんな印象だ。
外見は悪くないないだけに非常に残念である。
「んじゃ~、時間勿体ないので、とっとと案内しますよ~。まずは名前と年齢言って貰えますか~?」
「え? は、はぁ…えっと、名前は【結城 勇真(ゆうき ゆうま)】、年齢は16です…。あの、ここって何なんですか? 俺なんでこんな所にいるんですか?」
「“ユーキ ユーマ”君ね。………はい、結構で~す。確認できました~。
あ~順番なんで~、横から口挟まないでくださいね~。」
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