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「大丈夫でしたかユーマ君? 今度はどうやら上手くいったようですよ~。こちらに来て見てください、あれが“聖なる神殿”です。」
そういってシャルルが指差す方向に目を向けると予想以上に大きな神殿が構えているのが見える。
「……たすかった…のか?」
「はい、僕の機転に感謝してくださいね!」
こんな事言っているが、全ての元凶はコイツだ。
どうやら転移中に心を乱す発言をされた俺達はゲートから拒絶され、生存率が極めて低い極寒地獄に飛ばされてしまった様だ。
もう少しで危うく死ぬ所だったのに、当の本人は寧ろ英雄気取りでふんぞり返っている。
バチン!
「いっ、痛いです~! 何するんですか~?!顔に跡が残ったらどうするんですよ~」
「何するんですか~?! じゃねーから! もう少しでお陀仏だったじゃねーかよ! 頼むからしっかり案内してくれよ!」
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