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「ふっ、、、くぅ、、っ」
私は今、座っている浩司に跨がり彼の両肩に手をおいた格好で後ろの窄まりを解してもらっている。
「大丈夫か、尚」
浩司は私に尚を重ねている。
これは私が提案したのだ。
2カ月前浩司が尚を好きだと知って、なら男同士のことを教えてあげると言ったあの日。浩司にネクタイで目元を縛ってもらうことにした。
表向きはこうすれば尚を想像しやすいでしょうと。でも本当は私の顔を見て欲しくなかった。私はきっと泣いてしまうから。
泣いたら辞めてしまう。疑われる。
「はん、、、ふぅ、、ん、ん」
できるだけ声を出さないように努める。
はじめの頃は此処が良いとか気を付けた方が良いとかいっていたが、正直今はもうなにも言わなくても完璧だった。こんなことをしなくても良いくらい。
私とは違う骨張って長い指が気持ちいいところを優しく擦り上げる。
「ふ、うぅんんんっ」
身体が前のめりに伸び、彼の首の付け根に喘ぎ声が漏れ出る唇を押し付けた。腰が持ち上がり、浩司が腰を支えていた左手で臀部をすくい上げるように押さえる。そこから3本目がそろりと入り込みぐちぐちと激しくかき乱す。鼻から浩司の体臭を吸い込み脳を痺れさせる。
声を出さないために身体が硬直しぶるぶると震えてしまう。なのに腰は溶けていき足が開いて腰を上げたまま落ちていく。
もう無理だ。入れて欲しい。あの人のナカだと思って良いから、私をあなたで満たして欲しい。
そう思い始めたとき、ぬるっと指が引き抜かれた。臀部がびくびくっと跳ね、自然と指を追いかけてしまう。
「入れるぞ、尚」
ぎゅうっと心臓が縮む。はっ、と息が出る。
浩司は目が見えないので私が彼のモノを片手で支え
、自身の窄まりにあてがった。自分よりも大きいものがじょじょに入っていき、息苦しさと同時に溢れるような幸福で涙が出てきた。
「くぅんーー、、、」
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