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とけるってなにさ
2人しかいないバス停。
「なぁ、ここまで来たんだろう」
「そりゃお前、休みの日なのに来るからだろう」
本日は日曜日、金曜日は祝日ではない。
「というか、なんでお前学校だと思ったんだよ」
「親父がさぁ、『遅刻するわって』スーツと鞄持って出たから」
「それで俺も巻き込むなよ……スーツ持つってなんだ?」
「いやむしろ、冷静なお前が気づけよ。時計見たんだろ……そういえばYシャツじゃ無くて寝間着だった気が」
男が時計を確認する8時25分。
「次のバスは?」
「10時45分」
「……歩くか?」
「そうだな」
……
「あー頭がとけそう」
汗をだらだらとかく2人。
「頭がとけるってやばいな」
「いきなりどうした」
「いや考えてもみてくれよ。頭が溶けるってニュアンスとして脳が溶けるんだよな?」
「それがどうしたんだよ。おっ自販機みっけ」
男は180円入れ飲み物を買う。
「いや実際にとけると思うとやばくないか?とけるってことは熱してるか酸性の液体で液状にされてるってことだろ」
「炭酸それほど冷えてないな。外れか」
「人間の体で考えると熱さは難しいから、酸の方だろ」
もう1人の男も100円で飲み物を買う。
「そうかもな」
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