とけるってなにさ

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「と言うことは、溶かしそうなものは胃酸ぐらいしかないよな。胃酸が脳みそまでいくってやばくね」 「あぁ、お前の脳みそはやばいな」  2人とも一気に飲み干す。  「「はー」」 「歩くか」  男達は坂の上を目指して歩いた。   …… 「とけるってエロいよな」 「頭が溶けたか、いやこの場合理性か」 「ちげぇって。考えてもみろよ、溶けるでまず何が想像される」 「「……服」」  2人同時にハモる。 「だろ、服が溶けるんだぞ、エロくないか」 「いやむしろ怖い」 「はぁ?なんで」 「だってお前考えても見ろよ。俺達だけ水分を奪われないんだぞ」  天気が悪くなる。少し暗い。 「しかも、溶かしたなら溶解熱を発するだろ。そのどちらもない液体ってやばくないか?しかも大抵その液体が地面に吸収されるんだぞ」 「……確か草原とか森に多いよな」 「洞窟もある、しかも大抵その付近にある食べ物を奴らは食べている」 「でもああいうのってスライムとかじゃん」 「スライムは某ゲームのせいで可愛くなりすぎているんだ。脳みそを食べるアメーバが巨大化したと考えてくれ」  小雨が降ってくる。 「うわっ、雨か」 「走るか」 「走るか」  2人とも走り出す。上まではまだまだ先は長い。     
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