僕は、あの時、思ったんだ。

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 時代は進み多元宇宙論が提唱し始められました。数多の物理学者によって宇宙は複数存在しており、その数は無限にも達すると言われています。もちろん多元宇宙論は、いまだ科学の世界では確実には証明はされておらず、トンデモ論と論じる方も多数います。  しかしながら哲学は思考であり可能性があるならば思考に組み込むのがまた哲学です。  そうして私は多元宇宙論と方法的懐疑を連結させて考え始めます。元々、自分が疑えないものこそが真実と考えていた私は先の二つを連結させる事で一つの結論へと至ります。そう。多数ある宇宙の内、自分という意識が存在するこの宇宙こそ……、  自分が主人公である宇宙であり、自分を輝かせる為に他のものが存在するのだと。  もちろんこう言うと更に誤解されるやもしれません。  それでも敢えて続けます。  ともかく宇宙は多数存在するので、この宇宙に存在するもの全てが、それぞれ輝ける宇宙は必ず存在します。であるならば、それぞれの自分という意識が存在する、それぞれの宇宙こそ自分が輝く世界ではないのかと考えたわけです。  つまり意識を持っている自分がいる世界こそ自分が一番輝ける世界なのであると。  そう思うわけです。  そうして脇役である周りの方達は自分を教え諭し、生かしくれている。  つまり世の中にいる全ての方が自分という存在を輝かせる為に成長させてくれている教師であり、恩人であるとそう思うわけです。無論、地球上に存在する人間だけではなく動物や植物を始め、風や大地、海に至るまで全てが自分を生かす為に存在している。  いや、それどころかこの宇宙に存在するもの全て。  つまり仮に宇宙人がいるならば宇宙人や恒星や惑星なども含めてその全てがです。
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