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ふと浮かんだグリフィスの顔を思い浮かべると、自然と笑みが浮かぶ。荒っぽいのだろうし、ぶっきらぼうな所はある。けれど優しいし、たまに照れたりすると可愛いと思う事もある。何より夜の相性がすこぶるいい。
グリフィスと付き合うようになってより商売は上手くいくようになった。性欲で悶々とする事がなくなり、安息日前日を楽しみに仕事に励むことができる。最近はグリフィスが来る日、ルフランが夕食を気合を入れて作るようになった。
「だらしない顔。寿退社じゃないけれど、そのうち貰ってもらったら?」
「本当に反対しないね、姉貴。普通彼氏がいますって言ったら止めるんじゃない?」
「あんたも父さんと同じ、決めたら譲らないんだから無駄よ。私、無駄な事はしない主義なの」
それでもキャロラインはニヤリと笑い、素直に「おめでとう」と言ってくれた。
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