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これで、リッツは手足の自由と好待遇と引き換えに男達の求めを断れなくなった。あちらは契約通り履行している。その間はリッツも従うしかない。
「兄貴、もう少しだから」
きっと、助けてくれる。きっときてくれる。そう信じないと、ダメになる。どれだけ他の男を受け入れても、気持ちが張り裂けそうだ。何も気持ち良くないし、申し訳なくて苦しい。グリフィスだけと、約束したのに。
でも、絶対に生き残る。約束を破っても、今だけは。生きて絶対に、グリフィスの所に戻るのだから。
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