囚われの身の上(リッツ)

1/18
315人が本棚に入れています
本棚に追加
/107

囚われの身の上(リッツ)

 聞き慣れた波音も船倉となれば聞こえが違う。何より今はそれよりも不愉快な雑音が多すぎる。 「ほら、しっかりしゃぶれって」  だらしなく目の前に出された肉棒はわりと限界だってのに、そんな強がりを口にする。身なりは悪くないがなんせ中身がスカスカで、アレも大きくない。正直物足りなくてがっかりだ。  それでも大人しくしゃぶり倒してイカせてやるのは、それなりの理由がある。  口の中にたっぷりと出した男は気持ち良さそうな顔をするが、こっちとしては萎えることこの上ない。 「ほら、満足したなら下がれよ。お前で最後だろ」 「ったく、可愛くない野郎だぜ。顔がいいってのに勿体ねぇ」 「大きなお世話だ」  こんな野郎の子種、飲むだけ無駄。リッツは口の中の白濁をこれ見よがしに吐き捨てる。その様子に男は下半身丸出しで「ひでぇ!」と言いやがった。  ここは船倉。そこにある大型獣用の檻の中だ。ただ、これといって不自由はない。裸に首輪というお決まりのスタイルではあるが、拘束されているわけではないし、妙な薬を使われているわけでもない。勿論暴力も振るわれない。     
/107

最初のコメントを投稿しよう!