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3 「っですが、もう僕、我慢が……」 「いいから黙って働けよ。 お前みたいなゴミ、雇ってやってるんだからよ」 「少しだけでいいんです、と、トイレにだけ、行かせてください」 「サボる気だろ?見え透いてんだよ、いいからさっさと書類仕上げろ、愚図!」 ガン!と椅子に衝撃が走る。朝から夜まで、休憩なしで働き続けてきた僕に、その衝撃は、強すぎた。 ジュ、ジョロロロロロ……ボタボタボタジャァァァァァァァッ!! 「ぁ、あ、あ」 「は?何してんだよ、ガキ以下だな。汚ねぇ、見ろよオイ、叶の愚図、漏らしてやがるぜ」 嘲笑の声。ぐわんぐわんと頭に響く、人の、声、声、声が、 ぼく、は、 * 「ッ!!!」 目が覚めた。目の前には、 「大丈夫ですか?」 「っ、ひ、ひぃっ」 あの、上司の顔。……あ、ああ、違う。この子は僕の親戚の、恩田理人くんじゃないか。僕が怯えた悲鳴を上げてしまったことに、理人くんは気を悪くしたようだった。 「人の顔見て悲鳴を上げるなんて、随分ですね」 「ご、ごめんね……」 「ったく、もう昼ですよ。ニートってのはいつまでも寝ていられて、全くいいご身分ですね」 「ごめんなさい……」     
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