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完全に語り出してしまった。こうなると、最低30分はかかるぞ。僕は青ざめる。お腹はもはやパンパンで、一刻の猶予もないんだ。もう仕方ない。理人くんの望む言葉を言うしかない。 「ま、ま、理人くん、ごめんなさい、明日こそ、家出るから、お願い」 「……本当ですね?」 僕の言葉がどうにか届いたらしく、理人くんが表情を緩める。 「うん、ね、お願い、もう我慢できない、おトイレ、させて……!!」 必死の懇願。僕は股間を揉みしだいた。もう、駄目、漏れちゃう……! 「はぁ、本当なんだか。それに日本語は正しく使ってくださいね、おトイレに行かせてください、でしょう?」 「理人くんっっ!」 「まあいいです。漏らされても困るので。便所、行きましょうか」 理人くんに連れられて、僕はよろよろとトイレに向かった。 便座を見ると、ぶるりと全身がすくみ上った。もう我慢できない。 「理人くん……」 「早くしてください」 「ま、って」 あまりに強い尿意に、僕はチャックを下ろすことすらできない。硬直してその場に立っているだけだ。そわそわ、腰は揺れてしまっているけれど。……なんと言っても、一日分の尿意だ。今朝は、寝過ごしてしまって、部活の早朝練習があった理人くんの出発時間に間に合わなかったんだ。つまり、昨日の夜から出せていない。 「っ、……っく、……ぅぅ……」 僕はもう、泣き出しそうだった。 「泣いててもションベンできませんよ~」     
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