チャーコ&ヌコリンの探偵物語

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「そ。でもケイは今日もお仕事なの」 「5月に出版される“都市伝説なんとか”というタイトルの取材ニャのだ。それを利用してサプライズを用意しているニョだよ」 「手芸をビヨーンしてオムライス?」 「ケチャップライスの卵料理じゃニャい(キッパリ)。ケイさんをある場所に向かわせて、“お誕生日オメデトー”とドッキリを仕掛けるニャ」 「面白そうプギ!」  すでにチャーコまっしぐら状態だった。  ゆるプギな偶蹄目(ぐうていもく)だ。こうなったらブルドーザでも止められない。 「あっ、ケイがお出掛けするプギ」  チャーコが声をあげたので見ると、ケイさんが車に乗りこむうしろ姿が見えた。 「さあて、今日もジャンジャンバリバリと心霊探訪にいそしむとするか」  非の打ちどころのないイケメンが、伸びをしながら車に乗りこんだ。  彼は知るまい。行く手に何が待ち受けているのかを。編集者さんと示し合わせて、偽の廃墟の住所を教えたのだ。その廃墟でみんなが待っていて、さらに2匹が背後から驚かせるというサプライズだ。我ながらパーフェクトでエクセレントな計画だな……。
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