チャーコ&ヌコリンの探偵物語

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「ど、どうちたの?」 「スカウターの測定限界を超えた……。と、とんでもない霊気量だニャ」  2匹の目が、ある部屋に入ったケイさんに注がれる。  部屋の隅におかれたテレビの画面から、長い黒髪で白いドレス姿の女が這いずり出てきたからだ。 「呪いのビデオを観たな~」 「クチョ懐かしいな、ブラウン管のテレビにビデオデッキかよ。だけどお嬢さん、サバイバルゲームで隠れるなら他でやりなよ」  ケイさんが歯を光らせながら凶暴なイケメンスマイル。そのまま部屋を出ていってしまった。  呆気にとられた白いドレスの幽霊が、怨めしい白目で2匹を見据えた。 「くーるー、きっとくるー、呪い殺してやるー!」  ズザザザッと四つ足で這いずりながら襲ってきた。 「貞子たんきたプギャー!」 「その歌詞の最初は、くーるーと歌ってないニャ!」  ところが──  ボンッ!  スカウターが小さく爆発した。  ケイさんの霊気量が、怒りで爆発的に上昇したからだ。それは霊丸(れいがん)をも撃てるほどだった。 「廃墟でサバゲーするんじゃねぇ!!!」  爆弾のごとき閃光を放ち、メラーさんの館が木っ端微塵に吹っ飛んだ。
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