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リョウタも4歳になり、駆け回り、よじ登り、這いずり回って、
そのまま力尽きて眠り込んでしまう様な、活発な男の子に育った。
少しずつ赤ちゃんっぽさが消えて、少年らしい表情を見せる様になっていた。
体重も増えて、家の中での行動範囲も増えた。
階段を駆け上がる。ソファに這い上がる。押し入れによじ登る。
その先々で電池が切れた様に眠り込んでしまう。
リョウタの声や、飛び跳ねたり、走り回る音が静かになると、
宝探しの様に家の中のリョウタを探した。
探し当てるのは、いつもプーだった。
プーは吠えることなくいつもスミレを呼びに来た。
起こさない様にそっと抱きかかえ、ベッドにリョウタを運ぶスミレの気持ちを知っていた。
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