リョウタとプー

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ある日、スミレが掃除機をかけていて電源を切ったその時 またいつもの様にリョウタが静かだった。 スミレが掃除を始めて10分ほど経っただろうか? リョウタはそれまではいつもの様にカーテンに包まり、ぐるぐる回って歌を歌っていた。 その辺りで、いつもの様に眠ってしまったのだろうか? それにしてもプーが来ない。 静かにプーを呼んでみるが、姿は現れない。足音さえもしない。 「あれ?プー?」 スミレは、二階に持って上がろうとしていた掃除機をその場に置いて リョウタとプーを探した。 まずはカーテンのところへ。 いない。 リョウタもプーも見当たらない。 寝息が聞こえないか耳を澄ませる。 「スーッ。スーッ。」リョウタの寝息だ。 少し遠い。でも穏やかな寝息は続いている。 ソファの下。キッチンの隅。 あちこち見て回り、ついに見つけた。 掃除機が収まっていた、納戸の扉が開いていた。 その中で、リョウタがプーを抱いて一緒に眠っていた。
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