1人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日、スミレが掃除機をかけていて電源を切ったその時
またいつもの様にリョウタが静かだった。
スミレが掃除を始めて10分ほど経っただろうか?
リョウタはそれまではいつもの様にカーテンに包まり、ぐるぐる回って歌を歌っていた。
その辺りで、いつもの様に眠ってしまったのだろうか?
それにしてもプーが来ない。
静かにプーを呼んでみるが、姿は現れない。足音さえもしない。
「あれ?プー?」
スミレは、二階に持って上がろうとしていた掃除機をその場に置いて
リョウタとプーを探した。
まずはカーテンのところへ。
いない。
リョウタもプーも見当たらない。
寝息が聞こえないか耳を澄ませる。
「スーッ。スーッ。」リョウタの寝息だ。
少し遠い。でも穏やかな寝息は続いている。
ソファの下。キッチンの隅。
あちこち見て回り、ついに見つけた。
掃除機が収まっていた、納戸の扉が開いていた。
その中で、リョウタがプーを抱いて一緒に眠っていた。
最初のコメントを投稿しよう!