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彼は変人?
彼は風変わりな男性だった。
「俺は時島才人。宜しくお願い致します。」
規律の良い男性が第一印象の男が現れた。
突然だった。
新しい転入生が、この秋という時期に現れた。
そしてかなり無愛想。
でも――
このとき、わたしは不思議な気分に駆られていた。
ドキドキしていた。
心が躍る、というべきか。
上手くは表現できないけど、これだけは言える。
運命の出会いだと。
たぶん。
チャイムが鳴る。
午後のホームルームが終わった。
髪がざっくぱらんの時島才人はとある任務、超能力者である早瀬雪羽の護衛、を目的に小町高校に転入届を出し、見事侵入に成功した。
敵は、いつ来るかわからない。
だが、そこまで俺は真面目ではない。
少し、息をついて指定の席に座った。
「……しまった……」
才人は小声を言い放った。
同時に、その後をついてくるように顔が青ざめていく。
「どうしたの?」
声をかけてきたのは綺麗に整っている黒髪の女性、早瀬雪羽が声をかけた。
「今日提出する宿題を忘れた……」
「そうなの!? でもあの髭生やした人、宿題忘れるととても怖いんだよ?」
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