コンビニ

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コンビニ

ああ、随分と遅くなってしまった。 オバちゃんの話しに付き合ってたら、もう11時過ぎだ。 明日は休みだから良いけど…。 ふうっ…、帰ってからご飯作るのもメンド臭いからなんか買っていこ。 夜食も兼ねた、天ぷらうどんとデザートのシュークリームを買って、駐車場に向かう。 『ピピピピッ、カシャン、そのまましばらくお待ち下さい。』 ん?こんな深夜に証明写真撮ってる? 変な人。 と、ガシャッ! 重たいカーテンが開く。 何気なく見やると、丸顔なのに目元だけがやたらシャープな、顔の上半分と下半分で全く違う雰囲気の顔立ちをした、背の低いちょいポチャ体型の中年の男がいた。 マスクにメガネと言う、顔の全く分からない私に何の興味も示さない表情で、彼は視線を素通りさせた。 けれど、素知らぬ振りをして通り過ぎた私の心臓は、バクバクと他人にまで聞こえてしまうかと思うほど高鳴っていた。
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