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アッキーの家族
ある日、私はアッキーのお家に遊びに行っていた。
アッキーには、4才年上のお姉さんがいるそうだが、大学院に進んで考古学の研究をやっているそうだ。
毎日どこかの遺跡の発掘で土まみれになっている、と聞いた。
その日は、お母さんがいて。
小柄でショートカットでメガネを掛けた口うるさそうな感じ。
実際に何度かお邪魔するうちに、お母さんから「この子の姉は勉強ばっかりで、もう結婚は諦めてるから、早く孫の顔を見せて下さいね。水結姫さんも、もうそろそろ結婚して落ち着かなきゃね」なんて言い出した。
その時、ここの家に嫁に来るのは かなり危険だなーって思った。
後日、そのカンは間違ってなかったって確信するんだけど。
そして何度目かにアッキー宅にお邪魔した時に、アッキーが自分の母親の襟を掴み上げて、怒鳴りつけている場面を見てしまった。
「ババア、何言ってんだ。俺のする事にイチイチ口出してくんな。黙ってろ!!」
そのまま彼は、母親を畳の上に突き飛ばした。
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