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私は快楽に溺れていくほどに、彼から離れていく心と快感に蕩けて彼の言いなりになってしまう身体とのギャップが苦しくなってきていた。
彼は私を縛り付ける為に、たくさんのお金が必要になっていて、公務員でありながら影で色々な事業に手を出していた。
勤務時間中以外の全ての時間を私に使っていた彼は、とうとう勤務時間中に自分の事業に関する色々をやり始めていて。
その辺は、彼のいい加減な職場に助けられ不自由なく過ごしていたみたいだったんだけど。
ある日、彼が他の課に転課する事になった。
次の職場は、上下水道関係で現場に出なくてはいけなくて。
基本的には週末が休みだったけれど、住民からの通報があった場合や、台風で下水道の水量が増えたりなどで休日出勤する事も多くなった。
そうなると、現場ではもちろん自分の事業関係の仕事が出来ない。
アッキーは、私を監視する事や私を縛り付ける為の資金繰りが難しくなる事を懸念(けねん)していた。
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