地獄の始まり

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彼は、私に執着し始めた頃から、おかしくなり始めていたけれど、転課してからお金と時間の都合が付かなくなり出して、更におかしくなっていった。 私とSEXしていても、急な呼び出しがかかる事も何度もあった。 私は、その度に今日はもう何もされずに済むと思うと心からホッとしていた。 けれども彼は、生殺しみたいな状態で仕事に向かわなくてはならず、イライラを募らせていた。 そんな彼は、きっと自分でもどうにもならなくなってしまったのだろう。 とうとう公務員を辞めてしまった。 そうして仕事と時間を自由に回せるようになった彼は、それまで思い通りにならなかった反動なのか、前以上に私に執着する様になった。 彼の責めは以前よりも長く激しくなって、私の中にも一日中バイブやローターを入れっぱなしにして、私の思考を奪った。 私は正常な考えを持つ時間を無くされてしまった。 でも、正常な頭で無くなっても彼に対する恐怖が消えることはなかった。 アッキーが怖くて仕方がないのに、それでもいつも身体のどこかが気持ち良い。 そんな毎日に私の精神も壊れていった。
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