Go To TOKYO

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Go To TOKYO

そうして東京に着いて、その足で私はコンビニへ行き、下衆い週刊誌を買い込み、車の中で広告を探す。 寮があって、即入居可になっている店。 そして日払いがある店。 いくつかピックアップして面接の電話を掛ける。 条件に合う店で一番、電話での応対が丁寧だった店に決めて面接に行った。 店の近くに車を停めて、フルメイクをして面接に行くと、店長と思しき人が面接してくれて、私は無事に入店する事が出来た。 車がある事を告げると、すぐに店用の駐車場も紹介してくれた。 免許証があるから、年令を誤魔化せなかったけど、店長の一声で、私の年令と名前と番号が決まった。 紗英子(サエコ) 23才 100番。 ホントは、1番とか良かったけど、さすがにいきなり先輩方に目を付けられるのも嫌だったし、一回聞いて覚えてもらえるインパクトのある番号が良いと思って決めた。 思惑通り殆どのお客様が「なんで100番なの?」と、聞いてくる。 毎回同じ答えでも面白くないから、色々ボケてみたりして。 一番初めのご挨拶の「いらっしゃいませー」のイントネーションで関西人だとバレてしまうから、お客さんからは笑いのハードルが上げられて、それはそれで大変やった…(^ ^;)
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