突然の電話

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突然の電話

そうして東京に来てから三年後。 私は大阪に戻って来ていた。 けれど実家には戻らず、大阪市内に一人で住んでいた。 東京に出てから誰とも連絡を取っていなかったけど、ちょうど半年位が過ぎた頃、アッキーのお母さんから電話がかかって来た。 知らない番号だったけど、お客さんかと思って出てみたら女の人で。 げっ?お客さんの奥さん?かと思ったら 「水結姫さん?」と問われた。 えっ?本名?誰? 「私、敏明の母ですが」 「あ…、こんにちは…、お久しぶりです」 「久しぶりね。ねえ、あなた敏明どこに行ったか知らない?」 「えっ?敏明さん、どうかされたんですか?」
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