夜を孕む

暗がりの暁

朝は嫌いじゃない。

すっと冷えた空気は気持ちがよくて、
余計なことを考えなくて済む。
できることならずっと毛布にくるまって
この空気を味わっていたい。

しかし、残念ながらそれを許してくれるような
優しい世界ではないみたいだ。

だってほら

「おいこらテメェ！！
いつまで寝てるつもりだボケェ！」

こんな感じで、僕の大切な朝の時間は終わりを告げた