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「……先生の話は分かりそうで分かりづらいです」
「ようは、理人って人は、大人になれなかった子供じゃないかってことさ。君と違って大人
になりきれない子供ってこと。自分の不甲斐なさにむしゃくしゃした。大人になれなかっ
たから、君にあたることしかストレスをはける方法がなかった。……こんな感じだろう。」
「でも私は……」
「幼馴染だから彼のことがわかる?そういう考えは、さらに人の個性を殺すんだ。無意識に
やってるのならたちが悪いさ。彼のことを思うのなら、見守ってあげるんだ。……あと、
勘違いしてそうだから訂正しておくけど、大人になれない子供たちは少数じゃないよ。僕
たちの年代にもいるんだから。決して君の友達を馬鹿にしてはいないからね」
「……わかってますよ。とりあえず、今日のことは反省しているので。余計なこと言うなっ
てことでしょ」
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