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「黒魔女さんねぇ……」
「買ってきたぞーっと。なに、いきなりどうした? 授業で魔女狩りの話でも学んだ?」
「いや今日は、ギルガメッシュ叙事詩だった」
「相変わらずあの先生、適当な授業ね……。」
「そこが楽しいんじゃん!」
「ホント、南って変わってるよね……」
「あーそんなこと言っていいんだ……カフェラテの王子様の情報手に入れたのになぁ……」
「あー!! ごめんなさい! 今度、ケーキおごるから!」
「今度、そこのカフェに新作メニューが出るらしいんだよね…それで手を打ってやろう。」
「わかりましたぁ。……てかホントすごいよね、その情報量。どっから仕入れてるのよ」
「私が頑張って作り上げた人脈をなめるでないよ」
「すごいよなぁ。てかさ、時々一緒にいる……今泉君だっけ? も、私的には謎なんだよね。なんで仲いいの?」
「あー理人? 幼馴染なんだよ。家が近いからさ」
「あの人、理人っていうの!?えー名前負けしてね(笑)」
「いや、失礼すぎる(笑) 香織は、理人のことどう思うの?」
「えー……なんか、残念系男子? 不細工でもないし、背がめっちゃ小っちゃいわけでもないのになんか……パッとしないというか」
「あーそういう認識なわけね……」
「あと……なんか怖い?」
「怖い?理人からしたら、パリピに見える香織の方が怖いって思ってると思うけど……。」
「なんで? 私、なんか変なことしたっけ?」
「いや、理人はパリピ嫌いだから……偏見すごいあるから……」
「あーだからか」
「なんかあったの?」
「この前、由加里が堺先生見っけたから、何人かと一緒に話しながら帰ったらしいんだけど、ジトっとした目で廊下の隅から見られてたのに気づいて、めっちゃ怖かったって言ってたんだよね」
「……そんな威嚇とかするタイプの人じゃないと思うんだけどな」
「なんかイライラしてたんじゃない? まあ、関わるつもりないから関係ないけど」
「ホント嫌ってるね(笑)」
「南が嫌な気分になったらごめんだけど、私はあの人苦手」
「そっか……まぁ言いたいこともわからなくはないかもな」
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