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「チャーコちゃん、クリームはどれを使うふわ?」
「あのね、クリームはコレ! エスティローリングサンダー! ひと瓶58000円ーー!」
「「……はい?」」
「高級美容クリームふわね……」
ついに、非食物がここで乱入してきた。しかも高価。
「コレとー、いちごとー、シャトーブリブリのお肉500gで87000円! あと産地直送巨大な生牡蠣!」
「「……はい?(part2)」」
おおっと、ここで真打ち! 本意気でケイが好む食材が出たーー!
「高級牛肉……生牡蠣、ケーキに挟むチョメ……?」
「はいはい、あとはトッピングですプギ。彩りも大事だから、赤は漢梅。黒光りはキャビア。あとペースト状にしたフォアグラ。ケイの好きなものばかりー♪」
上機嫌で作業を続けるチャーコに、ヌコリンのヒゲが不穏に嫌な予感を捉えた。
「ちょちょちょっ! 待つニャリ、チャーコ! そもそも、その高級食材のオンパレードはいったいどこで入手したニャ!?」
「ん? どこでって、もちろん買ったプギよ」
「買った!? これ全部チョメ!?」
「うん。ケイのカードで」
どーーーーーん!!!!
カタカタカタカタカタ……
恐ろしい予感にチャーコ以外の全員が震え始めた。
彼らの脳裏には、阿鼻叫喚の地獄絵図が浮かんでいる。イケメンの大魔王から責苦をくらっているのは当然ながら自分たちだ。
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