1人が本棚に入れています
本棚に追加
二人きり。
私達以外誰もいない、誰も来るはずのない雪山の中の一軒家。
そんなシチュエーションが、私を大胆にさせた。
私はそっと立ち上がると、何かに導かれるように彼の元へと向かった。
一歩進むたびに、床が大きな音を立てる。
その音に気付き、俯き加減の彼が顔をあげ、そして大きく眼を見開いた。
私は彼の目の前で一度動きを止め、それからその場でしゃがみ込みながら、彼の肩に両腕を巻き付けた……
そして……
私達は、ひとつになった。
最初のコメントを投稿しよう!