出会い

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出会い

 私、美雪(みゆき)と彼、幸男(ゆきお)との出会いは、雪深い山の中だったーー  陽もすっかり隠れて、辺りは真っ暗だった。  私は頂上まであと七百メートル位のところで、大木にもたれるようにしてうずくまっていた。  ーー私は最後の生き残り。だったらもう、ここらで死んでもいいかなーー  ぼんやりとそう考えていた時、目の前に何やら影が見えた。  --熊、かな?--  このまま誰にも知られず、消えてなくなってもいいと思っていた私は、特に慌てるでもなく、その影から視線を外した。
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