出会い

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 どれくらい背負われていたのだろう。突然彼が私を降ろすと、両手で目の前の雪山を掻き分け始めた。  「ちょっと待っててくれよ」  私は言われるままに、その場で立って待っていた。  暫くすると、そこに木製の扉が現れた。  雪山かと思ったそれは、山小屋のような小さな家だったのだ。  彼はゆっくりと扉を開けると、再び私を背負おうとした。  「あ、もう大丈夫ですから」  慌てて彼を制止し、私は自分の足で中に入った。  でも、中は真っ暗で何も見えない。  私が立ち尽くしていると、彼が私の脇を過ぎていく足音だけが聞こえた。  やがて、部屋の中央で、ゆっくりと暖かい色が灯り、部屋全体をゆらゆらと照らした。
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