ひだまりロボット

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「くそっ、あいつ忌々しい! オレを尊敬しないとはどーいう事だ」 「和馬ってヒナタの事、本当にロボットだと思っているんだね」 「え、ロボットじゃねぇの?!うちの親父なんかは『清ちゃんぐらいの天才だったらあーいうロボット作れちゃうんだろうな』ってすげぇ感心していたけど」 「あははっ、相変わらず安岡家は平和って感じだね」 「なんだよそれ。うちを馬鹿にしてんのか?!」 「ううん、違うよ。いいなぁと思って。疑ったり探り合ったり…そういう事をしないで大した疑問も持たずにそのまま、ありのままに物事を受け入れてくれる──私はそういう人たちが近くにいてくれて安心しているの」 「……なんだかよく解らねぇけどさ、あんま難しく考えるな」 「え」 「昔から小春ってちょっとした事でも難しく考えて八方塞がりになってたりしたじゃん。たまにはさ、あるがまま受け入れてみてもいーんじゃねぇの?」 「……」 「まぁ、そればっかでもいけないんだろうけどさ」 「……ありがとう、和馬」 「へ? な、なんだよ」 「ううん、なんでもない」 「なんだよ! 気になるじゃんかよー!」 昔から頭が固かった私にほんのちょっと目が覚める事を言ってくれる和馬の存在がありがたいと改めて思った。 (そっか……あるがまま、ね) ヒナタや父の事、そして佐野という人の事など色々考えなくてはいけない事が沢山あるけれど、今はとりあえず知る機会が来るその時までヒナタとの生活に慣れてみようかなと思ったのだった。
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