第1章 ガルシア大国

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ガバッ...... 『どこだここは...』 部屋の中を見渡す。 壁や床や家具など、全て白で統一されている。 部屋にはベッドとトイレと扉しかなさそうだ。 扉には取っ手がなく、 それに添うように壁に、 黒く四角い物が壁に埋め込まれていた。 あと気になったのはこの右手の包帯だ。 手の甲を覆うように包帯が巻かれている。 恐る恐る包帯を解く。 (なんなんだこれは!?) 手の甲の中心に、 キラキラと青色に光るチップが埋め込まれていた。 不思議と痛みはない。 (どうやってしたんだ......) ポン_____ チップから音が発する。 「やっほー、人間(ヒューマン)の男子、右手のチップ気に入ってくれた??」 『ふざけんじゃねぇ!!』 「まぁまぁ落ち着いて、 それはね「ドミネーションチップ」といって、 色々なシステムがあるんだ。 そのチップを埋め込まれた人間(ヒューマン)は、 半径100m以内にいるチップを埋め込んだ罪人(とがびと)に、 逆らうことは出来ないんだよね。 つーまーり絶対服従ってわけ!凄いでしょ?」 『そんなの、嘘だろ!』 「ホントだよ、命令動かないで」 次の瞬間ビリッと体が痺れ身動きが取れなくなる。 『ッ......』 ウィーーン_____ 扉が開き、声の正体が出てきた。 背中に翼が生えており 羽の色は黒だったり白だったりまばらだ。 どうやら、鳥類みたいだ。 「ねっ、言ったでしょ?解除」 『お前が、このチップを埋めたやつか!!』 俺は罪人(とがびと)に詰め寄る。 「わー、怖い怖いお兄さん怖くて、また命令しちゃうかも!だから..離れてくれるかな?」 罪人(とがびと)は右手のチップを見せてくる。 俺のやつとは違って赤色をしている。 すぐさま距離を取る。 ふと疑問に思った。 『なんで俺、罪人(とがびと)の言葉喋れてるんだ??』 「それはね______」 ウィーーン_____ 「リズ、喋りすぎだ」 「すみませーん隊長」 なんだこの罪人(とがびと)は髪が金髪で長く、 長い尻尾が見える。 堂々たる風格はどこかライオンに似ている。 「おい、そこのお前なぜ部屋に、 コモドオオトカゲの卵があったんだ?理由を述べろ」 『いっ、嫌だ』 「隊長そういう時は使わないと、命令理由を教えて」 『お、___が_____だから..俺が産んだからッ...』 「えっ!?」 「おい、どういうことだ?? 命令だ、ちゃんと理由を話せ」
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