第4章 鬼の正体

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第4章 鬼の正体

閻魔 「鬼というものはこの地獄界に生きる生き物のひとつなのじゃ。 つまりこの世には6つの世界がある 天界(てんかい)    【神がいる】 阿修羅界(あしゅらかい)【修羅がいる】 人界(じんかい)    【人がいる) 餓鬼界(がきかい)   【餓鬼がいる】 畜生界(ちくしょうかい)【獣がいる】 地獄界(じごくかい)  【ここ】 全世界の魂はこの6つ世界を死んでは生まれ変わり、ぐるぐるまわっておる。これを六道輪廻(りくどうりんね)というんじゃが・・ そして鬼はもともとは人間界や修羅世界におった、とてもとても悪い魂が地獄に転生してきた姿なのじゃ。よく、(鬼のような人間だ!)とかいうじゃろう。 そういう者が罰として地獄で鬼としてひたすら長い間あきるまで、亡者をいじめぬく。 そうすることによって、もう悪いことにあきあきしてしまう。すると自然に鬼の魂は浄化され次の世界に向かうこととなる。 つまり鬼を増やしたくとも、極悪人の魂が足らんのじゃよ。」 百目鬼(ひゃくめき) 「つまりは鬼の増量は不可能と?」 閻魔 「うむ。しかたなし。今のところこれが限界だ。わかってくれんかのう。 かくいうワシも今、裁判、裁判で24時間営業中じゃ。こらえてくれい。」 こうして労使交渉は決裂し、鬼たちは本格的なストライキをすることが決定した。
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