そんでまた等活地獄

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そんでまた等活地獄

赤鬼 「歌♪(たすけてー) ズビズバ パパパヤ♪ やめてケレ やめてケレ やめてケレ ストスト♪ やめてケレ やめてケレ♪ ストスト パパヤ ラララ ランラン ララララ ストスト♪ ランランラン ラララ ストスト どうして どうして  ストストパパヤ♪ おお エンマさま エンマさま助けて パパヤ♪ (たすけてー)」 黒鬼 「なんだい?その歌は?」 赤鬼 「ああ、これは今、地獄で歌われてる歌だよ。 【労働組合とエンマのポルカ】っていうんだよ 早川っていう亡者が作った歌なんだけどストをやめてくれっていう歌だね。 2番はこう。 (たすけてー) ズビズバ パパパヤ やめてケレ やめてケレ やめてケレ 地獄 ジゴク やめてケレ やめてケレ 地獄 ジゴク パパヤ ラララ ランラン ララララ 地獄 ジゴク ランランラン ラララ 地獄 ジゴク どうして どうして 地獄 ジゴク パパヤ おお かみさま かみさま助けて パパヤ 黒鬼 「どうでもいいけど地獄で神様に助けてっていうのもなあ。それこそ地獄に仏っていうか、なんちゅうか・・・あ、それより赤鬼、地獄でとうとうゼネストが決定したぞ。」 赤鬼 「なんだいゼネストって?」 黒鬼 「ゼネラルストライキの略だ。簡単にいうと全地獄の鬼たちのストライキだ。もう鬼は働きませんっってね。ほら、新聞をみろ。」 といって黒鬼は新聞を差し出した。 地獄日報 1945年2月25日付 全地獄労働組合総連合(全地連)は2月24日、閻魔大王王宮内で開かれた第1回団体交渉の結果、ストライキを労使間で確認したと公表した。閻魔側から鬼の増員は不可能との返答に、組合側もどうしても譲れないとの判断から、この提案を受け入れた。なお、地獄の亡者への影響は避けられない模様〈地獄日報 1945年2月25日付〉
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