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第5章 十王会議(じゅうおうかいぎ)
赤鬼「ふあああぁぁ~あ(あくび)ひまやね。」
黒鬼「とりあえずやることなんもないからな。」
赤鬼「地獄って亡者痛めつけんかったらこんなにひまやってんなあ。」
黒鬼「あたりまえやで。そもそも地獄って亡者痛ぶるとこやで。それがないんやから、なにもないで。」
赤鬼「それもそやね。」
一方、地獄の閻魔以下10人の王は集まって会議を開いていた。地獄の十王会議である。
閻魔
「今から十王会議を開催します。まずは出席をとります。
秦広王(しんこうおう) ハイ
初江王(しょこうおう) ハイ
宋帝王(そうていおう) ハイ
五官王(ごかんおう) ハイ
変成王(へんじょうおう)ハイ
泰山王(たいざんおう) ハイ
平等王(びょうどうおう)ハイ
都市王(としおう) ハイ
五道転輪王(ごどうてんりんおう)ハイ
書記 司録 ハイ
全員出席のようですな。よろしい。
鬼たちが本格的にストに突入して、地獄の機能は完全に停止した。さてどうやって鬼たちを働かせようかの?いいアイデアはないのか?皆の衆」
秦広王(しんこうおう)が発言した。
「鬼たちが待遇の改善を要求してこのストが行われたわけですが、要求の改善をおこなってみてはどうですか?具体的には鬼をもっと増員するとか。」
閻魔
「いや、わしもそれは思ったが鬼にする魂の数が足りないので根本的にムリじゃわい。」
泰山王(たいざんおう)
「私にいいアイデアがあります!」
閻魔
「なんじゃ?」
泰山王(たいざんおう)
「鬼が最も苦手な者を連れてきたらいいのですよ!」
閻魔
「ん、誰じゃ?」
泰山王(たいざんおう)
「みんな知ってるあのひとですよ!」
泰山王(たいざんおう)はある有名な人物の名前をだした。
閻魔
「それはいい、とりあえずその者をよんで鬼たちに命令すればいいんだ。すぐやろう。」
ということで十王会議はお開きとなった。
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