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この重力と車の重さによって開ける二つ方法は、経験的に昔から私達カラスが行ってきたものである。
しかし上手く開かないことも多く、また人間の車というものは、鬼のような危険を具現化したものであるため、諦めて別のタイプの缶詰を探すものが多い。
私も基本的にはこのタイプは無視して別のタイプを探すのだが、なんだか今日は伝統的な手法をやってみたいという思いが生じた。
特に理由はなく、唯の気まぐれである。
全てには原因があるという因果律だったかなんだかを信じる者がいるが、この場合何が原因に当たるのか。こうして人間というやつはと、見下した態度でいることが原因なのか。
まあどちらにせよ、チビが食べたそうにさっきから缶を嘴で揺すっているから、試してみようと思う。
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