お正月

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「翔、二度とうちに来るなよ。彩香の料理はお前に食わさん」 ブチッと電話を切ると大きく息を吐いた。 「彩……」彩香に注意しようと顔を上げると、温かく微笑む彩香の顔が目に入り、ドキッとした。 日に日に可愛くなってる気がするのだが…と、野本は自分の目を疑いながら、またため息を吐く。 「翔くんは純一さんと話したかっただけなのに、そんな言い方しちゃだめですよ」 いや…分かっている。 分かっているつもりだが、やはり自分以外の男が彩香に気安く話しかけるのは気に入らなかった。
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