お正月

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「彩香は本当に…そういうところは鈍いよね」 すぐに優しい表情に戻った野本は、そう言って頬に口付けた。 「先にお風呂に入って来る」 野本の身体が離れていくと、急に冷気に包まれた。 暖房を焚いていたって冬は寒い。 お雑煮がぐつぐつ音を立てるのを見ながら、彩香は腕を撫でた。
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